2/13。時間、仕事、趣味、の距離。インフルエンザは治ったけれど。
日記のつもりで始めたが、前回からだいぶ期間が空いてしまった。
年末年始は忙しくてまいった。
仕事がひとやま落ち着いたと同時に風邪になり、1月はインフルエンザにもかかった。
高熱にうなされ、愉快な悪夢に飲み込まれていた一週間。
子供のときは風邪をひくと家族が看病をしてくれた。
果物。ポカリ。アイスクリーム。
治りかけの時にやるテレビゲームはいつもよりも背徳的だった。
大人になってからの風邪はただひたすら寝込むだけ。
未読のLINE通知、メール、着信。
治りかけても返信する気力がなく、布団にもぐると、背徳感ではなく申し訳なさと情けなさが募ってくる。
子供の気持ちはどこに置いてきてしまったのだろう。
大人になること、仕事をすることに憧れていたあのときの気持ちはどこに置いてきてしまったのだろうか。
このまえ、インフルエンザで寝込んでいたときに助けられたのはYouTubeだった。
10代のとき、ラジオが好きでよく聞いてたけど、そのときのような感覚に久しぶりになった。
自動再生にして延々と垂れ流していただけだが心地よかった。
あれだけ大好きだったテレビとラジオは、20代に入ってTwitterとYouTubeに入れ替わった。
小学生のとき、マンガとゲームが好きだった。
中学生のとき、お笑いとロックが好きだった。
ずっと好きなままだろうと思っていたけど、いつの間にかほとんど卒業してしまっていた。
高校生以降~20代は本や映画への比重が増え、町山智浩、柳下毅一郎、岡田斗司夫、ホリエモン、西村ひろゆき、ゲンロン、プラネッツなどの文章や映像、考え方にも世界を拡げてもらった。
アニメや初音ミクなどには疎かったが、何か新しいものを求めて見に行った第一回ニコニコ超会議。
オールジャンルまぜこぜのお祭り。
忘れられない狂騒。
それからコミケ、デザフェス、ワンフェス、文学フリマなども行きそれぞれ刺激を受けた。
AKB48、きゃりーぱみゅぱみゅ、でんぱ組.inc、ももクロなど以降のポップカルチャー・アイドルシーンの賑わいも可能な範囲で観測してきた。
アイドルの多様性は進化をし続け、スマホ一つで誰でも配信者、アイドル、カリスマ、インフルエンサーになれる時代になった。
自分の20代が終わったいま、きっと今も何かを卒業していて、また次の何かを遊んで、笑ったり後悔したり、学んでいくのだろう。
インフルエンザにうなされつつ、ラジオがわりに流れるYouTubeを聞きながら、そんなことをぼんやり振り返って考えた1月だった。
これからさき、あと何回インフルエンザにかかるのだろう。
あと何回、雪を見るのだろう。
あと何回、恋をするのだろう。
醒めない熱を帯び、季節がまた過ぎていく。